2021 年版世界のPKIおよびIoT 動向調査
組織によるPKIの利用方法や、より安全でコネクテッドな世界に向けた取り組みをご覧ください。
調査結果が示すこと
オーナーシップが明確でない、リソースやスキルが不足しているなど、例年と同様の課題が上位にランクインしました。しかし、在宅勤務、クラウドサービス、マシンアイデンティティ、IoTの普及などを背景に、PKIの需要が高まっていることを考えると、状況はこれまで以上に厳しくなっていると言えます。
この1年間で組織は適応力を見せたものの、多くの組織がPKIのテクノロジーや、PKIの管理に必要なスキル・リソースの限界に直面しています。組織にとって、PKIへの対応を優先していくことが、よりコネクテッドな世界に向けた最善の準備となるでしょう。レポートには次のトピックスが含まれています。
- PKI利用の動向と課題
- 鍵や証明書の管理における課題
- PKIとIoTのベストプラクティス
- グローバルな分析
証明書の数が増えると、問題も増える
マシンアイデンティティや在宅勤務への需要の高まりを受けて、組織のPKIが発行する証明書の平均数は2019年以降、39,197件から58,639件へと50%増加しています。しかし、その証明書を管理するためのリソースや専門知識が依然として不足しています。
PKIが進化しなければ、自社も進化できない
55%が、アプリケーションでPKIを利用する際の最大の課題は、既存のPKIが新しいアプリケーションをサポートしていないことだと回答しています。
コネクテッドな世界への対応
47%が、PKIを使ったアプリケーションの導入を促す最も重要なトレンドはIoTであると回答しています。
PKIの可能性は無限でも、リソースには限りがある
46%がPKIの活用に必要なスキルが不足していると回答し、PKIの専門スタッフを配置している組織は41%にとどまっています。
責任者は誰?
71%が、オーナーシップが明確でないことがPKIの導入・管理における最大の課題であると回答しています。これは昨年よりも8%増加し、7年連続でトップの課題となっています。
スマートカードよりもスマートに
40%の組織が、ハードウェア・セキュリティ・モジュール(HSM)を使用して、ルートCA、ポリシーCA、および発行CAの秘密鍵を管理しています。次に多いのはスマートカードで、26%の組織が使用しています。
関連リソース
関連ソリューション
Entrust PKI
世界有数のPKIプロバイダーが提供するオンプレミスおよびマネージドのPKIソリューションを利用すれば、ビジネスの信頼性が格段に向上します。
PKIアプリケーション向けnShield HSM
クレデンシャルとPKIにより、ユーザ、ネットワーク、データ、およびビジネスのコアシステムを保護します。
Entrust IoT Security
スケーラブルなマシンIDとユーザIDの管理を通じて、ITデバイスとOTデバイスをシームレスに保護できます。
暗号化のCoE
EntrustのPKIヘルスチェックが、暗号戦略や包括的なPKI評価について、専門的なサポートを提供します。
Entrust Certificate Hub
証明書の検索、管理、自動化を1つの強力なポータルで実現できます。
Entrust nShield HSMs
ルート認証局・発行局の秘密鍵に対する認定取得済みの保護機能により、信頼性の高いデジタルセキュリティの基盤を提供します。
nShield as a Service
PKIなどに使用できる暗号化クラウドサービスを、簡単かつ効率的に利用できます。